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2019年5月6日月曜日

SSA抗体陽性の妊婦から出生した新生児の先天性房室ブロックに関する疫学的調査:スウェーデンより

Comorbidity and long-term outcome in patients with congenital heart block and their siblings exposed to Ro/SSA autoantibodies in utero
Mofors J, et al. Ann Rheum Dis 2019;78:696–703.
doi:10.1136/annrheumdis-2018-214406

<背景>

  • Congenital heart block (CHB)は、SSA抗体陽性の妊婦から生まれた新生児に起こりうる
    • 一般人口では、約 1/23,000人
    • SSA抗体陽性の女性からは、1 - 2%
  • ペースメーカー留置が早い時期から必要になることもあるが、ペースメーカーの留置とその後の拡張型心筋症の発症が関連していることは知られている
  • CHBは稀なので、CHBやそれに伴う合併症に関するデータを多く集めることは比較的難しい
  • そのため、今回はスウェーデンのnation-wide healthcare registersのデータから、CHBに関する情報を収集した

<方法>
  • SSA抗体陽性の女性から出生した、CHBを有する新生児 (n=119人)とその同胞(n=128人)の情報を集めた
  • healthy controlは、the Swedish National Patient Registerから収集

<結果>
  • 平均フォロー期間
    • CHB group:17.1年
    • 同胞グループ:18.4年

  • CHB patientsは、一般集団よりも、心血管疾患のリスクが有意に高かった
    • 心筋症 ± 心不全
      • 16.8% (20人) vs 0.3% (3人)
      • HR 70.0 (95% CI 20.8 to 235.4)
    • 脳梗塞
      • HR 39.9 (95% CI 4.5 to 357.3)

  • CHB patientsは、感染症のリスクも高かった
    • ペースメーカー留置をすることで、脳梗塞のリスクは下がるものの、心筋症 ± 心不全と感染症のリスクが増加した(Figure 1)

  • CHB patientsとその同胞は、ともに、何かしらの自己免疫疾患を発症するリスクが高かった
    • CHB patients:HR 5.7, 95% CI 2.83 to 11.69 
    • 同胞:3.6, 95% CI 1.7 to 8.0

<考察>

  • 今回の研究は、これらの関連について因果関係を明らかにする内容の研究ではないが、これまでの小規模な研究の結果を支持する内容だった
  • ペースメーカー留置が脳梗塞を予防する効果は大きいかもしれない
    • 脳梗塞を発症した4人のうち3人は、ペースメーカーをしていなかった
  • 心疾患がCHB patientsで一般集団より多かったのは、同胞でも多かったことから、reporting biasもあるかもしれない
  • 感染症に関しては、ペースメーカー留置に伴う二次的な感染症や、CHB patientsはprematureな段階で出生すること、一般集団よりも医療機関を受診する頻度が多いことがより感染症の診断がつきやすいことが関係しているかもしれない

2018年4月8日日曜日

CADMにおけるWDFY4スプライシングバリアント


Kochi Y, et al. Ann Rheum Dis 2018;77:602–611. doi:10.1136/annrheumdis-2017-212149

背景

  • CADMは、しばしば急速進行性間質性肺炎を起こし、6ヶ月時点での死亡率は50%である
    • MDA-5抗体の存在は、自己免疫が病態に関与していることを示唆している
  • 特発性炎症性筋疾患のetiologyは不明な点が多いが、ウイルス感染症が主な環境因子なのかもしれない
    • 特発性炎症性筋疾患の患者もしくはその家族が、他の自己免疫疾患を発症することもあり、共通する遺伝的要因があることが示唆される
    • GWASや、ヨーロッパの候補遺伝子に関する研究では、複数のlociが他の自己免疫疾患と共通していた
  • しかしながら、他の自己免疫疾患と比較して、特発性炎症性筋疾患の遺伝的背景に関してはわかっていないことが多い
    • これは、疾患自体が稀であることから、検出力が十分な研究が組みにくいことが関係している
    • さらに、特発性炎症性筋疾患はヘテロな疾患であり、あるタイプに対する特異的なlociを特定するには、さらなるサンプルサイズが必要である
    • そのため、サブセット特異的な遺伝子変異を特定するために、日本人を対象にしたGWASを今回行なった
      • 今回の試験は、アジア人を対象にした特発性炎症性筋疾患のGWASとして初めてものである
      • また、CADMに関する解析も行なったが、これは世界で初めてのことである

方法
  • 対象
    • 日本の18施設から、592人の特発性炎症性筋疾患を組み入れた
      • 平均年齢:55.5才
      • 女性:74.6%
      • PM/DM:Bohan & Peterの診断基準にて、definite or probableを満たす
      • CADM:Sontheimerらの基準を満たす
    • コントロール
      • Biobank projectから、自己免疫性疾患の既往のない6270人
        • 平均年齢:57.0才
        • 女性:48.2%
    • ヨーロッパの症例(21例のCADM、84例のコントロール)を、an international myositis genetics consortium (MYOGEN)として組み入れた
  • GWAS
    • 解析手法
      • 症例:HumanOmniExpressExome BeadChip
      • コントロール:HumanOmniExpressExome BeadChipとHumanExome BeadChip (Illumina)を使用して解析した
    • quality controlのため、以下を除外
      • SNPs < 0.99
      • MAF < 0.05
      • コントロールの中で、Hardy-Weinberg equilibrium(P<1×10−6)となっていないもの
      • 2親等以内のサンプルの組み合わせ(IBSで推測)
    • CEU, YRI, JPT, CHBのHapMapデータを参照集団とし、PCA解析を実施した
      • JPT/CHB clusterに属していないものを特定し、このスクリーニングによって、576 casesと6270 controlsに絞り込み、解析した
        • このサンプルサイズは、QUANTOで計算すると、ある程度のeffects(OR > 1.5)を有するvariantsを検出力 > 0.5(MAF > 0.5)で検出できた
    • ヨーロッパの検体のgenotypeは、Immunochip(Illumina)で解析した
    • WDFY4 locus内のgenotype imputationを、1000 Genome Project Asian Dataを参照して、Minimacでおこなった
  • eQTL
    • Matrix eQTLを使用して、cis-eQTLとtrans-eQTLの両方を一般線形モデルで解析した
    • ヨーロッパのサンプル(n=373)はGeuvadis project dataを使用した
      • the gene level eQTL analysis: ‘GD462.GeneQuantRPKM.50FN.samplename.resk10.norm.txt’ 
      • the exon level eQTL analysis :‘GD462.ExonQuantCount.45N.50FN. samplename.resk10.txt’ 
  • Weighted parametric gene set analysis (wPGSA)
    • trans-eQTLのtr-WDFY4への影響から観測された遺伝子発現量の変化に関わっている転写因子(TF)の活性を推測するために、wPGSAをいくつか修正して実施した
      • 複数のタイプのヒトの細胞のChIP-seq dataはthe GEO databaseのものを利用した
        • 合計して、431種類のTFに関わる、3082種類の ChIP-seq data を利用した
  • Reporter assay
    • WDFY4とtr-WDFY4のコード配列を、EBVによって不死化されたB細胞由来のcDNAを利用して、pcDNA3.1D/V5-His-TOPO vectorに複製した
    • ヒトのpattern recognition receptors (PRRs)は、pEF-BOS- FLAG vectorに複製した
    • UNC93B1は、pcDNA5/FRT/ V5-His vectorに複製した
      • UNC93B1は、TLR7, TLR9をエンドリソソームに運ぶために必須であるため、TLR7とTLR9の実験で同時に導入した
    • HEK-293細胞は、牛血清を10%添加されたDulbecco's Modified Eagle Medium (DMEM)の中で培養した
      • HEK-293細胞に、the X-tremeGENE HP Transfection Reagent (Roche)を使用して、WDFY4 expression vectors, the pGL4.32 vector (nuclear factor-kappa B (NF-κB) response element and luc2P), the pGL4.74 vector (hRluc/TK) (Promega)をそれぞれ導入した
      • 18時間incubationしたあと、poly (I:C) (Enzo Life Sciences), LPS (Sigma-Aldrich), imiquimod (InvivoGen), ODN2006 (InvivoGen), high molecular weight poly (I:C)のいずれかで、4時間刺激した
      • その後、これらの細胞を集め、Dual-Luciferase Reporter Assaysを使用して、luciferase activity を測定した
  • Immunoprecipitation and western blotting
    • HEK-293細胞へ、WDFY4 isoformとPRRをそれぞれ導入し、24時間培養した
    • 細胞をradioimmunoprecipitation (RIPA) bufferの中で溶解し、 anti-FLAG-antibody (Sigma-Aldrich)でコーティングされたDynabeads protein-G (Life Technologies) でインキュベートし、その後4℃で30分間インキュベートした
    • 電気泳動の前に、beadsをウォッシュし、SDSでboilした
    • タンパク質をpolyvinylidene fluoride (PDVF) membranes (Millipore)を移動させ、anti-V5 antibody (Invitrogen)でプローブし、ECL reagent (GE Healthcare)で可視化させ、LAS-3000 (Fujifilm)で同定した
  • Apoptosis assay
    • the Lipofectamine 3000 reagent (Invitrogen)を使用して、HepG2細胞へ、WDFY4 isoformを導入した
      • 複製LacZを導入したvectorをmockとして導入した
    • 細胞は24時間インキュベートし、5μg of poly (I:C)で刺激した
    • CaspACE FITC- VAD-FMK (Promega)とanti-His-Alexa 647で、permeabilisedと染色をおこなった
    • アポトーシスした細胞を特定するために、His-positive細胞のカスパーぜ活性は、the BD Accuri C6 flow cytometer (BD Biosciences) を使用して評価した
  • Immunofluorescence staining
    • HEK-293細胞をカバーガラスで育て、WDFY4 isoformとMDA5のベクターを導入した
    • 細胞を4% paraformaldehydeで固定し、0.25% Triton X-100でpermeabilizedし、anti-V5 と antimouse IgG Alexa488(Invitrogen)でWDFY4とanti-FLAG-Cy3 (Sigma-Aldrich)(MDA5特定のため)を染色した
    • 画像は、共焦点顕微鏡を使用した
  • MDA-5抗体の測定
    • 免疫沈降法で測定
  • 統計
    • SNPsは、Plink 1.9を使用して関連を解析
      • the genome-wide significance threshold:α=5×10−8
    • 集団の構造化(population stratification)による潜在的な影響を評価するために、quantile–quantile plotを使用した

結果

<GWAS for IIM>
  • 日本人のサンプルのgenotypeを、960,000のSNPを含むIllumina SNP arrayで解析
    • quality controlによって、サンプル数は、以下に絞られた
      • 576 IIM cases 
      • 6270 controls
      • 496,819 SNPs  
  • genomic inflation factor (λGC)は1.024であり、population stratificationの影響は無視できる程度だった
Supplementary Figure S1 Q-Q plot of GWAS for IIM in Japanese.
All IIM, all idiopathic inflammatory myopathies; PM, polymyositis; DM, dermatomyositis; CADM, clinically amyopathic dermatomyositis
The observed (y axis) and the expected (x axis) P value is plotted for each SNP (dot), and the red line indicates the null hypothesis of no true association. Genomic inflation factor (λGC) was indicated. Deviation from the expected P-value distribution is evident only in the tail area in CADM, suggesting that population stratification was adequately controlled.

  • Caseの内訳
    • PM:236
    • DM:340
    • CADM:33
  • 上記caseに対して、GWASをおこなったが、統計学的に有意なSNP(p<5×10−8)はどのサブタイプのなかでも見つからなかった
Supplementary Figure S2 Manhattan plots of GWAS for IIMs in Japanese.
All IIM, all idiopathic inflammatory myopathies; PM, polymyositis; DM, dermatomyositis; CADM, clinically amyopathic dermatomyositis
The image was created using the R package qqman. The red line indicates the genome-wide significance level (P = 5×10−8). Three SNPs (rs7919656, rs3747872 and rs3747874) satisfied the genome-wide significance level in CADM and were in strong LD with each other (r2 > 0.95).

    • しかしながら、CADMのみに絞ると、イントロン領域のSNPであるWDFY4が有意に関連していた
      • WDFY Family Member 4; rs7919656
        • OR=3.87; 95% CI 2.23 to 6.55
          • P=1.5×10−8



  • ヨーロッパのCADM症例では、rs7919656に関しては明らかな関連(r2 < 0.2 )はなかった

    • しかしながら、rs7919656のneighbouring genesであるSNPに、有意に関連があった
      • rs11101462
        • P=0.0092
      • rs2889697
        • P=0.0058

Supplementary Figure S3. Association of WDFY4 locus with CADM in Europeans. Regional association plot was drawn by LocusZoom. The recombination rate estimate is based on European genotype data from the 1000 Genomes project (hg19 coordinates). The GWAS SNP for CADM in  the Japanese (rs7919656) was colored in purple. The LD index (r2) for each SNP with rs7919656 was also colored as presented in the left panel. The dot line indicates the significance level of P = 5×10−8 and P = 0.05. 



<splicing QTL effect of WDFY4 variant on truncated isoform>

  • WDFY4 locusが、この疾患における原因となるような病態を明らかにするために、まず最初に、候補となるようなfunctional variantsを調べた
    • 1000 Genome Project Asian Dataのサンプルなかで、rs7919656と強く連鎖不均衡(LD)にある(r2  > 0.8)variantsでは、有意なcoding variantはneighbouring genesに存在しなかった

Supplementary Figure S4 Candidate causal variants searched from the 1000 genome data by using HaploReg.
All the variants in LD (r2  >= 0.8 in Asian samples) with the GWAS SNP (rs7919656) were shown. No missense variant was identified.

HaploReg, http://archive.broadinstitute.org/mammals/haploreg/haploreg.php.



    • 次に、Geuvadis project dataのlymphoblastoid B cellsに関するeQTL dataを調べた
      • rs7919656 genotypeと遺伝子発現量(geneとexons)の間の相関を調べたところ、alternative exonにて有意なeQTL effectが認められた



      • whole geneとneighbouring exonsには、遺伝子発現量への明らかなeQTL effectはなかったので、このLDにおけるvariantもしくはvariantsは、WDFY4 isoformに対するsplicing QTL effectを有していると考えられた
Supplementary Figure S5 Cis-eQTL analysis of WDFY4 variant (rs7919656) with the expression levels of exons using the Guevadis project samples (N= 373). The line in the middle of the box is the median, and the box edges are the 25th and 75th percentiles.


    • このようなvariantのなかで、intron 35の中に存在する2つのSNPs(rs10776647/rs10776648 )がcausal variantsの候補と考えられた
      • しかしながら、これらは、関連するmotifのclassical splicingに影響するものではなかった
      • このalternative exonは、WDFY4のexon 36まで延長しており、これによってalternate stop codonが入り、タンパクが短くなる





        • 筆者らは、EBVによって不死化されたB細胞由来のcDNAで複製し、HEK-293細胞内の発現量を調べることで、この短縮したタンパク(tr-WDFY4)の存在を証明した


    <trans-eQTL effect of WdFY4 variant on NF-κB activity>

    • WDFY4は、WDFY4 family member 4をコードしている
      • WDFY4 family member 4は、上記Dで示している通り、C末端側でBEACH domain と5つの WD domains を予測している
    • WDFY4は、知られている限りでは、樹状細胞、好中球、B細胞、マクロファージで発現しているものの、このタンパク質の機能についてはあまり知られていない


    Supplementary Figure S6 Expression levels of WDFY4 in immune cells and tissues.

    The expression data of WDFY4 were extracted from the FANTOM5 database using ZENBU. The transcriptional start site (TSS) expression was quantified by cap analysis of gene expression (CAGE) and displayed as relative log expression (RLE).
    ZENBU, http://fantom.gsc.riken.jp/zenbu/.




    • 機能を調べるために、同じlymphoblastoid B cells の expression dataを使用して、variantのtrans-eQTL analysisをおこなった
      • 合計387 genesがrisk allelesの数と関連したが、どのgeneもgenome- wide significant correlation ではなかった
        • 驚くべきことに、これらのうち279のgene(72.1%)はpositiveに相関し、tr-WDFY4の発現が増加することでこれらのgeneが増加する方向に作用することが示唆された
        • trans-eQTL effectに関して上位10位であるgenesのなかでは、TYK2とPTPN6がよく知られたB細胞のシグナル制御因子だった



    • 次に、tr-WDFY4の下流に位置する転写因子を、wPGSAを使用して特定した
      • wPGSAでは、ヒトの様々な細胞から得られた全ての利用可能なChiP-seq dataを使用し、遺伝子発現量の変化の責任転写因子を予測することができる

    Supplementary Figure S7 Application of the results of trans-eQTL analysis to wPGSA. Log-fold change (LFC) of expression data is usually evaluated in wPGSA. Instead, we evaluated trans-eQTL effects (b) of a variant for distal genes and identified the transcriptional factors responsible for the regulation.


    • trans-eQTL effectsをinputとすると、431種類の転写因子の中で、6種類の転写因子が有意な関連を示した

      • 免疫系において重要な転写因子であり、NF-κB heterodimerを構成するTF65(RELA/p65)に注目した
      • この結果から、WDFY4の下流によってNF-κB経路が活性化されると仮説を立てた



      • 実際に、NF-κBのreporter assayでは、WDFY4もしくはtr-WDFY4をHEK-293細胞に導入すると、TNFαによる刺激によって、WDFY4とtr-WDFY4の両者ともNF-κBを活性化した




    <WDFY4 augments signals of innate PRRs>

    • 最近の別の報告では、WDFY gene familyの他のmemberであるWDFY1が、TLR3とTLR9の経路を活性化したという報告がされていた
      • 今回の筆者らのこれまでの結果と合わせて、WDFY4のPRR signallingでの役割を調べることとした
    • 病態や推測される役割やNF-κBを活性化させることから、TLR3/TLR4/TLR7/TLR9、MDA5を解析することとした
    • まず最初に、それぞれのWDFY4 isoformをそれぞれのPRRへ同時に導入し、NF-κB reporter assayを調べた
      • WDFY4 isoformの両者とも、TLR3/TLR4/TLR9、MDA5のNF-κB 経路を活性化したが、TLR7に関しては活性化しなかった
        • 注目すべきことに、poly(I:C)で刺激した際に、tr-WDFY4は、著明にMDA5シグナルを活性化した



    • また、IL-8を測定することで、WDFY4 isoformの、サイトカイン産生への影響を調べた
      • WDFY4 isoformの両者とも有意にIL-8の産生を増加させたが、poly(I:C)で刺激すると、mockとの差は有意でなくなった


    • 次に、WDFY4 isoformとこれらのPRRsの間の生理的な相互作用を、共免疫沈降法で調べた
      • V5で標識したWDFY4 isoformは両者とも、FLAGで標識されたPRRsと、相互的に作用した
        • 最も強い相互作用は、tr-WDFY4とMDA5の間に認められた
          • この結果は、reporter assayの結果と一致するものだった


    • MDA5によるウイルス感作は、内因性の免疫反応を惹起し、細胞のアポトーシスを誘導してウイルス感染細胞を除去することが知られている
      • そのため、MDA5経路における、WDFY4のさらなる機能を調べるために、apoptosis assayをおこなった
        • poly(I:C)による刺激によってMDA5が活性化しアポトーシスを誘導することが既報で報告されているHepG2細胞を使用した


        • HepG2細胞をWDFY4 isoformに導入し、poly(I:C)で刺激すると、tr-WDFY4を導入した細胞の方がより強くアポトーシスが生じた



    • 既報では、MDA5により誘導されたアポトーシスは、type 1 IFNシグナルと独立したもの報告されている
      • そのため、WDFY4 isoformのtype 1 IFN産生へ与える影響を、IRF3 reporter assayを使用してMDA5を共導入させることで調べた
        • 比較対象として、TLR3シグナルを調べた
        • その結果、WDFY4 isoformは、TLR3によるIFN産生には全く影響しなかったが、MDA5によるIFN産生を著明に減少させた
          • すなわち、WDFY4 isoformは、MDA5と相互作用を発揮し、細胞内のシグナルを変化させることが示唆された




      • これらの結果は、WDFY4 isoformとMDA5を細胞質に共に導入した細胞を免疫蛍光法で観察した結果(A)と、MDA5抗体陽性の患者血清がtr-WDFY4タンパクを共免疫沈降させた結果(B)からも支持された



    まとめ
    • 今回の結果から、WDFY4 variantとCADM疾患感受性の間に、有意な関連があることが示された
      • WDFY4 locusはの関連は、SLEとRAでは既報で報告されていた
        • 最近の報告では、SLEのrisk variants(rs2663052)がsplicing QTL effectをWDFY4に対して有することが報告されていた
        • しかしながら、rs2663052は、CADM risk variant(rs7919656, r2=0.46 in the Asian samples )とは、tightなLDではなく、今回の結果でもrs2663052はCADMとはより弱い関連(p=0.0012)しか示さなかった
        • ミスセンスvatiant(rs7097397)は、 rs7919656と中等度のLDを示し(r2=0.58 in the Asian samples) 、他の報告ではSLEのcausal variantの候補として報告されているものの、CADMとの関連は中等度だった(p=0.0022)

    • CADM risk variantが、tr-WDFY4の発現量増加と関連したという結果は、WDFY4が、このlocusにおける強い候補遺伝子であることを示唆している
      • WDFY4の他の機能は知られていないが、WDFY4 variantへのtrans-eQTL effectsを用いた今回のwPGSA解析から、NF-kBがWDFY4の下流に存在することが推測された
        • 実際に、in vitro assayで示した通り、MDA5を含むPRRsによって誘導されるNF-kBシグナルをtr-WDFY4が増強した
        • また、intact WDFY4は、MDA5により誘導されるNF-kBシグナルを増強し、アポトーシスを誘導するが、この効果はtr-WDFY4より弱かった
          • この、intactとtr-WDFY4の機能の違いに関しては、さらに調べる必要があるが、predicted WDFY4 protein domains (BEACH and WD domains)  の欠失が、tr-WDFY4の機能へ影響していると考えられる
      • さらに、IRF3活性を抑制したことから、WDFY4はIFNシグナル経路にも関わっていると考えられる
        • WDFY4は、SLEにおいて抑制されていることが報告されているため、WDFY4 isoformは、IFNとNF-kB経路のバランスを支配していると考えられるが、これに関してはさらに調べる必要がある
    • rs7919656(eQTL variant)は、ヨーロッパの患者では関連がなかったことは、統計学的な検出力不足が原因かもしれない
      • しかしながら、rs11101462は、ヨーロッパの症例で有意に関連したが、risk alleleの発現量が多い症例の末梢血検体では、WDFY4に対するeQTL effectを有していたことから、ヨーロッパの症例でもWDFY4はCADMにおいて関連していると考えられる

      • これらの集団の間における遺伝子の多様性は、環境因子によって部分的には説明できるかもしれない
    • MDA5シグナルの程度は、リガンド(ウイルスなど)の特徴によって異なるため、WDFY4 isoformのMDA5シグナルに与える影響はそのリガンドによって異なるかもしれない
      • そのため、もしウイルスがこの疾患を惹起して、もしこの疾患を惹起するウイルスの種類は集団の間で異なるとすると、この2つの遺伝子variatntとそれに関連するWDFY4 isoformによる遺伝的要因は、それぞれのケースで異なるかもしれない
        • アジア人では、急速進行性間質性肺炎が多いことが知られており、これはCADMのetiologyの多様性を示しているのかもしれない
    • CADMにおいてはMDA5抗体陽性が特徴的であることから、MDA5に対する自己免疫の反応は、CADM発症の病態においておそらく中心的な部分であると推測される
      • 今回のCADM症例において、13/18例(72.2%)がMDA5抗体陽性であり、これらの陽性血清ではtr-WDFY4 proteinが共免疫沈降した
        • 興味深いことに、MDA5抗体"陰性"の患者血清でもtr-WDFY4 proteinが共免疫沈降したことから、WDFY4抗体が存在することが示唆される
      • アポトーシスした細胞由来の抗原へ暴露し、それに引き続いて炎症状態が生じることが、自己免疫反応を惹起することの誘因であることが、動物モデルでは示されている
        • そのため、tr-WDFY4が、炎症シグナルとアポトーシスの両者をMDA5によって誘導するという今回の結果は、tr-WDFY4が、MDA5に対する自己免疫反応の中心的な役割を担っていることが示唆される。そして、おそらくWDFY4に対する自己免疫反応に関しても、tr-WDFY4が関わっている。
    • さらに、tr-WDFY4が、PRRsが誘導するNF-kBシグナルを増強したため、tr-WDFY4は、急速進行性間質性肺炎の病態にも関わっていることが推測される
      • しかしながら、急速進行性間質性肺を発症したCADMは予後が悪く、今回の試験には参加できなかったため、WDFY4 variantの役割を過小評価(特に急速進行性間質性肺炎における役割)している可能性は否定できない
        • WDFY4 variantが急速進行性間質性肺炎を予測するマーカーになるかどうかに関しては、新規発症CADM症例をprospectiveに評価する必要がある
        • 一方で、環境要因への曝露を評価(特にウイルス感染)することで、遺伝子-環境の相互作用が調べルことができる
    • CADMで併発する急速進行性間質性肺炎は、強力な治療に抵抗性を示すことも多く、tr-WDFY4がCADMの治療標的となる可能性がある

    2018年3月24日土曜日

    ミトコンドリアの遺伝子variationと痛風の関連:Polynesian peopleの研究より


    Gosling AL, et al. Ann Rheum Dis 2018;77:571–578. doi:10.1136/annrheumdis-2017-212416


    背景
    • 痛風は、Māori and Pacific (Polynesian)に多く、重症度も高く、若年で発症する傾向にある
      • 腎臓と腸管で尿酸を分泌するトランスポーターに関わる遺伝子変異が、Polynesianに存在することが報告されている
    • 高尿酸血症は、痛風発症には必要であるものの、高尿酸血症の全員が痛風になるわけではないため、尿酸結晶(MSU)を形成し急性炎症反応が生じるには、他の要素も必要だと考えられる
    • 痛風の炎症反応の初期には、複合体であるNLRP3 inflammasomeが活性化され、IL-1βが産生される
      • NLRP3 inflammasomeの構成物質の遺伝子変異は、痛風に関連していることが報告されている
    • ミトコンドリアは、NLRP3 を介した炎症反応に関連している
      • 興味深いことに、PPARGC1B gene のmissense 変異が痛風と関連しており、PPARGC1B geneの発現はMSUによって刺激される
      • PPARGC1B geneは、ミトコンドリアの生合成を維持するPPARγを活性化するPGC1βをコードしている
    • ミトコンドリアは、自身に、環状の16.5kBのゲノムを有している
      • そのゲノムは、oxidative phosphorylationの13サブユニットと24 RNA components(2rRNAsと22tRNAs)をコードしている
      • mtDNAは、様々な疾患と関連していることが報告されている
      • それぞれのミトコンドリアは、mtDNAを2-10コピー有しており、核酸構造であるミトコンドリアマトリックスの内膜に均等な間隔で存在している
      • mtDNAは代謝疾患と関連しており、SNP variantsが2型糖尿病と関連していることが報告されている
        • 2型糖尿病と痛風はしばしば共存しており、両者ともNLRP3を介した炎症反応が関与しているため、ミトコンドリアの遺伝子変異が痛風発症に関与している可能性があると考えられた
        • そのため、今回は、ミトコンドリアの変異・機能不全が痛風のリスク因子であるという仮説のもと、ミトコンドリア遺伝子変異とミトコンドリアのcopy numberの、痛風との関連を、Polynesianを対象に調べた

    方法
    • 対象
      • ニュージーランドにて2006-2013年の期間に痛風と代謝性疾患の研究目的でリクルートされたPolynesianのコホート使用して解析
      • 痛風のACR基準を満たす
    • 再燃の回数は質問形式で調査
    • 437人のPolynesian(男性:432人、女性:5人)のmitochondrial genome sequencingを実施
      • 全例、母方の祖母はPolynesian
      • Mitochondrial DNA copy number variationは、3つの独立した検体で調べた
      • 代謝関連のcharacteristics(table1)



    結果

    haplogroupsとSNPsの、痛風との関連
    • 35種類のmitochondrial haplogroups が同定された(table2)
      • ミトコンドリア遺伝子の多様性はわずかであり、ほぼ大半(95.7%)がB4a1aとそのsublineagesに属していた

      • この中で、最も頻度の多かった3つのB4a1a1-derived haplogroups(table3)と、頻度 > 0.10であるマイナーアレルを有するSNPs(table4)は、痛風との関連が示されなかった




    Heteroplasmyと痛風の関連
    • whole mitochondrial genome datasetの中のHeteroplasmy について調べたところ、16179-16183領域のheteroplasmic variants が痛風と関連した(table5, figure1)
      • これらの変異は、poly-cytosine tractの一部を形成する、16189Cの変異であるB-macrohaplogroup の近くに存在しているため、この領域のいくつかのB-haplogroup特異的な変異の結果であると仮説を立てた
        • B4a1a-derived lineageのみで調べたところ、16181のdeletionのみ、痛風とheteroplasmic variantsの関連が有意だった
    • 16189C alternate alleleを有するHeteroplasmyと関連する3つの主なハプロタイプを特定した
      • 16180の2bp deletion(16182と16183のreference A allelesとともに同時に存在する)
      • 16180の1bp deletion(16183Cと連鎖不均衡)
      • 16180にdeletionが存在しない(16181-16183のalternate C allelesと連鎖不均衡)



    mitochondrial DNA copy number と痛風の関連
    • whole genome sequence と urate locus resequence data setsのin silico解析では、mtDNA copy number の減少と痛風発症が関連していた
      • mtDNA copy number が 10 copies 増加するごとに、痛風の罹患しやすさは、non-overlapping whole genomeでは13%低下 (OR 0.87, P=0.003) 、urate locus resequenceでは9%低下 (OR 0.91, P=3.3×10–4) data setsした(table6)
    • mtDNA copy number が、ミトコンドリアの機能不全によるNLRP3 inflammasome活性化(特に高尿酸血症の状況下での痛風発症)に関連していると仮説をたてた
      • そこで、高尿酸血症のコントロールを使用して調べたところ、有意差は維持していた(OR=0.89, P=0.007and OR=0.90, P=0.002, respectively) (table6)
    • この結果を確かめるために、1159人の別のPolynesianの検体でqPCRで調べた
      • 全体では有意差なかったが、高尿酸血症のコントロールと比較すると痛風の発症と有意に関連した(OR=0.76, P=0.03)(table6)





      mtDNA copy number と痛風"再燃頻度"との関連
      • 3つの患者群で調べたところ、上記の痛風発症のリスクとは逆の結果で、mtDNA copy number の増加が、1年間における痛風発作の再燃回数増加と強く関連していた
        • the urate locus resequence dataでは、mtDNAが100 copies増加することに、1年間における痛風発作の再燃が0.3回増加した(P=7.1×10–7)
        • the qPCR data setでは、negative ΔCtが1 unit増加するごとに、1年間における痛風発作の再燃が0.08回増加した(P=1.2×10–4)

      まとめ
      • 今回の研究は、mtDNA variationと痛風発症のリスクについて調べた最初の報告である
        • 頻度の多いPolynesianのmitochondrial variantsのいずれも、痛風との関連はなかった
        • しかしながら、対象者の96%が、B4a1a1-derived mitochondrial haplogroupsを有していた
          • 以前より、このPolynesianのhomogeneousは知られていたが、系統的な調査はされていなかった
          • これらのhaplogroupsが、Polynesianの痛風有病率の高さと関連していると考えられる
        • 今回、non-B4a1a1-derived lineagesに関しては十分に調べなかった
          • しかしながら、heteroplasmyと、mtDNA copy numberの減少が、痛風と関連することが今回示された
      • 痛風と関連があるheteroplasmyは、B macrohaplogroupを決定する重要なSNPsの1つである16189C variantと連鎖不均衡である
        • 16189C variantは、16184-16193のpoly-cytosine tractに影響している
        • homo-nucleotide tractsがポリメラーゼのslippageを生じさせるということは、最近わかってきている
        • 今回用いたサンプルのデータセットは、16189の C alleleの頻度は0.96だったため、16189C variantは痛風との関連の解析に含めなかった
          • しかしながら、16189C variantと16183C(heteroplasmic variantsの1つ)が高い相関関係にあった(Pearson’s correlation 0.81, P<2.2×10–16)ため、16189Cの存在はpoly-cytosine tractに直接的に影響し、それによってheteroplasmyにも影響しているのかもしれない
        • poly-cytosine tractに影響している16189C variantは、他の代謝性疾患にも関連していることが報告されている
        • heteroplasmic variantsが、翻訳の始点に近いHVR1のpoly-cytosine tractの長さを変化させる
          • これは、16189Cによって合成されたpoly-cytosine tractの違いがheteroplasmyの長さと関連しているという結果と一致している
          • poly-cytosine tractの延長によって、さらなるポリメラーゼのslippageが生じ、下流の機能に影響しているのかもしれない
          • 既報では、ミトコンドリアゲノムのpoly-cytosine tractの変化が悪性腫瘍と関連することが報告されている
        • もし翻訳が阻害されると、ミトコンドリアの生合成が障害され、不適切な自己炎症の抑制が障害されるのかもしれない
        • しかしながら、DNAのhomo-polymerを延長させるのは難しく、heteroplasmyと痛風の関連は、技術的なエラーの結果である可能性があることを注意しなくてはならない
      • 無症状の高尿酸血症の患者と比較して、痛風患者では、mtDNA copy numberの減少がみられたのは、MSU結晶±痛風の免疫学的反応が、mtDNA copy numberの減少が関連している可能性が示唆される
        • これに関連したいくつかのシナリオが考えられる
          • 1つは、疾患そのものがmtDNA copy numberの低下を起こし、mtDNA copy numberが疾患の指標となること
          • 2つ目は、mtDNA copy numberの低下が、ミトコンドリアの生合成やmitophagyを抑制した結果、疾患発症を生じさせる、ということ
          • 3つ目は、mtDNA copy numberの低下は、直接的には疾患と関連せず、他の交絡因子が存在すること(BMIなど)
      • mtDNA copy numberの増加は、痛風発作の再燃の増加と関連した
        • これは、上記とは相反する結果だった
          • アロプリノールなど治療による影響の可能性もあり、解釈が難しい
          • xanthine oxidaseを阻害することで、ROS産生が低下し、アロプリノールはミトコンドリアの機能を改善させる、ということが、痛風発作の回数とmtDNA copy numberの増加が関連した原因かもしれない
        • mtDNA copy numberは、痛風患者と健常人における、白血球のpopulationの違いを反映しているかもしれない
          • 炎症がある際には好中球は増加するものの、好中球のミトコンドリアは他の白血球と比較すると少ない
        • 疾患によって、ミトコンドリアの構造変化が生じている可能性もある
          • 2型糖尿病の患者では、健常人と比較して、数は同じであるものの、有意に小さく球形に変形していることが既報で報告されている
          • さらに、ミトコンドリアの内膜の構造異常が頸動脈に動脈硬化を有する患者で報告されている
          • mtDNAはこの内膜にアンカーされているため、これらの構造変化によってmtDNAが減少しているのかもしれない
          • 痛風では、この2型糖尿病のようなミトコンドリアの構造変化があるかどうかは調べられていない
      • mtDNA copy numberの低下は、ミトコンドリアの生合成、mitophagyの機能低下の結果生じている可能性もある
        • ミトコンドリアのautophagyを阻害すると、炎症が生じることが報告されている
          • PPARGC1B(ミトコンドリアの生合成に重要な蛋白をコードしている)のmissense variantが痛風と関連しており、このvariantがMSU-stimulated NLRP3活性化とIL-1β分泌を促進することが報告されている
            • PPARGC1B、PPARγ、AMPKの発現・活性の変化が、ミトコンドリアの機能不全と痛風に、systematicallyに関連している可能性がある
          • さらに、テロメアの機能不全とtelomerase reverse transcriptase (TERT)の欠損がミトコンドリアの障害と関連しているという報告が複数あり、テロメアの短縮が痛風と関連している可能性もある
            • TERT-欠損マウスでは、PPARGC1AとPPARGC1Bの発現が抑制されており、テロメアの短縮は、PPARGC1AとPPARGC1Bを介してmtDNA copy numberに影響しているのかもしれない
      • もし、ミトコントリアの減少が痛風発症と関連している場合には、 PPARγアゴニストであるピオグリタゾンが痛風の治療選択肢となるだろう
        • ピオグリタゾンは、有意に、mtDNA copy numberと、PPARGC1Aやmitochondrial transcription factor A (TFAM)などの生合成に関わる因子の発現を増加させる
        • ラットの痛風モデルでは、ピオグリタゾンによってサイトカインの発現が減少した。
        • さらに、HK-2 cell lineで、MSU結晶-induced NLRP3 inflammasome活性化とIL-1β産生を有意に減少させたという報告もある。
      • サマリー
        • mtDNA alleleのvariationと痛風の明らかな関連は認められなかった
        • しかしながら、heteroplasmyと、mtDNA copy numberの減少が、痛風と有意に関連した
        • 今後、mtDNA copy numberと痛風の因果関係を明らかにすることで、新規治療薬や診断方法が開発されるかもしれない

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