Short-term changes on MRI predict long-term changes on radiography in rheumatoid arthritis: an analysis by an OMERACT Task Force of pooled data from four randomised controlled trials
背景
- 関節破壊を抑制するためのRAに関する研究が盛んである
- それに伴い、治療前後で、X線での関節の変化をより的確に判断する方法を見つけることもより重要となってきた
- 今回は、meta-analysisを行い、MRIがX線での関節破壊をどの程度予測できるのか調べてみた
方法
- 活動性のあるRAを組み込んだplacebo比較RCTのデータを利用
- 計、1022個の手を解析
- 撮影したタイミングはTable1の通り
- ROC曲線で検査の有効性を測定した
- AUC
- 0.5–0.7=poor
- 0.7–0.8=acceptable
- 0.8–0.9=excellent
- >0.9=outstanding discrimination
結果
- baselineのX線、MRIのスコアはTable2
- 24週時点で、X線での骨びらんの進行( >0.5 Sharp units)を認めたのは、 Trials A, B, Cでそれぞれ5.7% (10/166), 7.5% (69/ 855), 4.0% (22/534)
- 12週、24週時点で撮影したMRIが、24週、52週時点でのX線の関節破壊の進行を予測する有効性を示すROC曲線は下図、各AUC valuesはTable3
- A, C, E:24週時点でのX線での骨びらんを予測する、12週時点でのMRIのAUC
- B, D, E:52週時点でのX線での骨びらんを予測する、24週時点でのMRIのAUC
- A, B:MRIにおけるerosion
- C. D:MRIにおける骨炎
- E, F:MRIにおける滑膜炎
- 例)BにおけるAUC=0.74(acceptable)
- 24週時点でのMRIのerosionは、52週時点でのX線での骨びらんをacceptableな程度で予測する
まとめ
- 12週時点でのMRIの炎症と関節所見が、その後のX線の変化を予測する能力はそれなりであった
- 今回解析した4つの試験のうち、1つを除いて、24週時点でplacebo群へのレスキュー治療が入っている
- しかし、これは近年のRAに関するRCTでもよく行なわれている
- 今回の研究により、今後RCTを組む際には、X線で今まで通りの期間をフォローせずに、MRIを使用することでより短い期間でRCTを組むことができるかもしれない
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