聖路加の六反田先生からの症例報告です。
- background:56歳女性、2年前より未治療の肺サルコイドーシスにて通院中
- 入院目的:両下肢浮腫の精査で入院
- 他の症状:筋力低下なし、筋痛なし
- Labo Date:CRP 3.18mg/dL, Aldolase 13.2 I/L, ACE 47 IU/L とそれぞれ上昇。CK正常。
- FDG-PET:全身の筋肉にびまん性にFDG取り込み亢進あり(A, B)
- 大腿MRI T2強調画像:びまん性の筋膜に沿った高信号(C)
- 右大腿四頭筋からの筋生検:非乾酪性肉芽種を筋内膜と筋膜に認めた(D)
- 診断:サルコイドーシスによる筋膜炎と診断
- 治療:Corticosteroid開始により1ヶ月で症状改善
- サルコイドーシスによる筋膜炎は稀であり、CK正常のため診断が難しい。サルコイドーシスの患者が原因不明の浮腫や筋痛を認めた場合はMRIやFDG-PETを考慮する。
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