このブログを検索

2017年9月3日日曜日

サルコイドーシスによる筋膜炎

A & R, Volume 69, Issue 9, September 2017, Page 1795


聖路加の六反田先生からの症例報告です。
  • background:56歳女性、2年前より未治療の肺サルコイドーシスにて通院中
  • 入院目的:両下肢浮腫の精査で入院
  • 他の症状:筋力低下なし、筋痛なし
  • Labo Date:CRP 3.18mg/dL, Aldolase 13.2 I/L, ACE 47 IU/L とそれぞれ上昇。CK正常。
  • FDG-PET:全身の筋肉にびまん性にFDG取り込み亢進あり(A, B)
  • 大腿MRI T2強調画像:びまん性の筋膜に沿った高信号(C)
  • 右大腿四頭筋からの筋生検:非乾酪性肉芽種を筋内膜と筋膜に認めた(D)
  • 診断:サルコイドーシスによる筋膜炎と診断
  • 治療:Corticosteroid開始により1ヶ月で症状改善
  • サルコイドーシスによる筋膜炎は稀であり、CK正常のため診断が難しい。サルコイドーシスの患者が原因不明の浮腫や筋痛を認めた場合はMRIやFDG-PETを考慮する。






0 件のコメント:

コメントを投稿

トファシチニブ開始後のリンパ球数、リンパ球サブセットの推移と感染症の関連について

Evaluation of the Short‐, Mid‐, and Long‐Term Effects of Tofacitinib on Lymphocytes in Patients With Rheumatoid Arthritis Ronald van Voll...