- pSSはB細胞の活性化が高γグロブリン血症や自己抗体産生に繋がる
- ANCAも産生されうるが、それが必ずしもAAVを生じるわけではない
- そこで、The French Vasculitis Study Group and Club Rhumatismes et In-flammation (a section of the French Society of Rheumatology) data-basesにてpSSとAAVが併発している7例を調べてみた(pSSが先行してAAVを発症した症例)
pSSの臨床症状
- 6/7例で腺外症状あり
- 4/7例でクリオグロブリン陽性
AAVの臨床症状
- 5/7例でMPO-ANCA陽性、2/7例でPR3-ANCA陽性
- 2/7例でGPA、2/7例でMPA、2/7例でMPO-ANCA腎限局型AAV、1/7例でEGPA
腎生検を施行した症例の病理学的特徴
臨床症状のまとめ
検査結果まとめ
pSS症例におけるANCAの割合に関する既報
- ANCA陽性率は9%と稀
- AAVはpSSにおけるB細胞活性化による腺外症状として生じてくるのかもしれない
- 59.6%で腎病変を併発
- 肺、関節、Raynaudに関してはこの報告では腺外症状としてメインではなかった
- 他の報告では、ANCA陽性のpSSではRaynaud 57%, 関節炎62%, 神経病変 43%, 肺38%であった。皮膚所見にもANCA陽性が関与しているとも。
- ANCA陽性後からどのくらいでAAVを発症したかは今回の報告では不明
- pSSではあまりみないような、著明な貧血がAAV併発例では多かった
- 腎病変を罹患している例が多かったが、腎代替療法を必要とした症例はなかった。
- 症例数が少ないのでなんとも言えないが、pSSの診断が先についていてフォロー中のAAV発症であったため治療介入が早かったからかもしれない
- pSSでANCA陽性例は、CRP、尿などを注意深くフォローした方がよさそう
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